火山灰層群
下位より支笏・恵庭・樽前の火山活動によるものである。特に支笏の活動が激しく厚く火山灰をためている。
見られる場所:栗山町川端
栗山町周辺には貴重なジオ遺産の数々が残されており、実に身近なエリアで、遙か太古の地球の歴史から現在の地形が出来上がるまでの大地のあゆみを追うこと出来ます。
滝上で見られる川端層から栗山町南部で見られる火山灰層まで様々な時代に形成された地層が分布しており、大地の成り立ちを知るうえで貴重な資料となります。
栗山町理科副読本を参考に、栗山のあゆみと地層についてまとめました。時代区分と地層について年代の新しい順に並べています。
大地の成り立ちは現在の土地利用に大きく影響を与えています。例えば農業では、火山灰のある栗山町の南東部ではナガイモが栽培され、のちにメロン栽培が発展しました。また、夕張川によってつくられた平野部では田畑が開かれ、稲作や玉ねぎ栽培が行われています。東部には氷河時代につくられたなだらかな丘陵地帯が広がりジャガイモ栽培などの畑作に利用されています。
人類の進化と繁栄の時代。非常に短い周期で氷期と間氷期が訪れた時代。大陸の形は現在とほぼ変わらないが海岸線の前進と後退が繰り返されました。大型哺乳類の絶滅が完新世まで続きます。
栗山周辺では、氷床の進退と古夕張川の働きによって現代へと続く地形が形作られました。末期には支笏等の火山活動の影響で古夕張川の流れが変わり、日本海側へ注ぎ込まれるようになります。
下位より支笏・恵庭・樽前の火山活動によるものである。特に支笏の活動が激しく厚く火山灰をためている。
見られる場所:栗山町川端
粘土が中心で、支笏火山噴出物をはさんでいる。約3万年から1万5千万年前の地層である。
見られる場所:取材中
粘土層を中心にして、泥炭層や火山灰をはさんでいる。上位の火山灰は支笏火山噴出物である。この地層から淡水性のドブ貝の化石を発見している。約7万年から4万年前の地層と言われている。
見られる場所:取材中
10m以上も厚い礫層で分布範囲から太平洋に夕張川が流れていたと考えられている。この地層からナウマンゾウの歯の化石が発見されている。約15万~7万年前の地層。
見られる場所:栗山町南部
哺乳類が繁栄した時代です。
栗山周辺では馬追丘陵が盛り上がりました。 日高や夕張の山々が隆起し、沢山の土砂が流れ込みました。
ハンマーでたたくとボクボクと鳴るぐらい脆い泥岩が中心である。砂岩層・礫岩層も何層かはさまっている。
見られる場所:取材中
硬質泥岩(硬質貢岩)が特徴で、ハンマーでたたくとキンキンと金属音がする。汽水または浅海の堆積物で、珪藻を多量に含んでいる。
見られる場所:取材中
砂・礫岩など粗い堆積岩が中心。層厚は3000mと厚い。何層かの凝灰岩をはさみ、他の岩石と比べて硬いため、雨霧山周辺ではのこぎりのような山並みを作っている。厚く堆積したのは、日高山脈などが上昇してきたためと考えられている。
見られる場所:栗山町滝下
泥岩が主で、いろいろな化石を含む。
見られる場所:取材中
栗山周辺はうっそうとした森林が広がる湿地帯で、たくさんの植物がたまり、石炭のもとになりました。
泥岩を中心とする層で、ボロボロと崩れる灰色の泥岩が特徴である。層によってたくさんの貝化石を含む。1000m以上も厚く堆積している。
見られる場所:取材中
泥炭を厚くはさむ。角田炭鉱の石炭は、登川層とよばれ、石狩層群の下位にあたる。
見られる場所:取材中
恐竜が繁栄した時代。超大陸パンゲアが分裂し、各大陸が移動し始めた頃です。
栗山周辺ではアンモナイトやクビナガリュウが生息していました。
砂岩泥岩、シルト岩が主で、アンモナイトやイノセラウムなどの化石が発見されている。
見られる場所:取材中
カンブリア爆発と呼ばれる生物の多様化が起こりました。大量絶滅を繰り返した時代でもあります。
海が出来て原初の生物が生まれ、大規模な氷河時代を経て生命の多様化や大型化が進み始めるまでの時代です。
ここから地球の歴史が始まりました。